こんにちは、yasuです。

さて、ビジネスパーソンなら好むと好まざるとに関わらず、自分の市場価値と向き合う瞬間があるだろう。
昨今では、日本において賃金がここ10年、20年のスパンで上昇していないという話がニュースになるくらいである。お金の話をするなんてはしたないとか、みっともないと言いつつも、やはりお金は重要だから話題になるのだろう。みんな気になるのが年収の話である。

そこで今回は日本で働くうえで年収を若いうちにあげておくとお得であるという話をしたい。

日本の賃金はどうなっているのか?

令和3年5月14日に発表された令和2年賃金構造基本統計調査(/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/dl/12.pdf)では、男女計の平均賃金は月額約30万7千円(平均年齢43.2歳)である。男性だと約33万9千円(平均年齢43.8歳)、女性だと約25万2千円(平均年齢42.0歳)である。

年収について論じるときは平均値ではなく、中央値を用いるべきだとかいろいろあるが、ここではそういう細かい話をしたいわけではなく、日本全国の平均賃金がざっくりと31万円だとしたときに単純に12か月をかけるとざっくりとした年収は372万円となる。ここにボーナスが加わると400万円ちょっとになるのだろうか。

さて、日本の賃金構造を理解したところで、自分の現在の年収を一度確認して欲しい。平均と比べて自分は上回っているのか、下回っているのかを見て欲しい。自分の立ち位置を確認することが重要だ。

別に年収の多寡でその人の人となりをどうこう言うつもりはないが、どうせ働くのであれば年収が高い方がいいだろう。そこでもし今の年収が平均より少ないようであれば、できるだけ早く平均年収を超えるように目指したい。

年収アップのための戦略

さて転職をしたいと考える労働者のボリュームとしてどちらかというと若い人が多いと思われる。
年齢が高いと、求人が限られてしまうため、転職をしようという人が少なくなるからだ。そこで本稿では若手の人が年収を上げるとしたらという文脈で書いていきたい。

まずは平凡な人が年収が高くするにはどのような条件が必要かということであるが、
1、生産性の高い業界であること
2、利益率の高い会社であること
を高い年収を獲得するための基本的な条件だと思って欲しい。そもそもの利益率が悪い業界や会社では給与を上げるだけの余力がないので、この観点が抜けているとどう頑張っても年収は上がらない。

なので、自分のスキルとか経験を豊かにする以前に上記の1と2を考慮した転職を行えば、年収は上がりやすくなる。ここはしっかりと考えておいた方が良い。

次に、数値的な目標としては、30歳までには年収400万円、40歳までには年収500万円を超えるようにしたい。
一流企業であれば、全然問題ない水準であろうが、中小企業に勤めている人はこの数字を目安にしたい。
この数字に科学的な根拠はないものの、私が採用活動をしていたときに、優秀であるかどうかを判定する際に目安にしていた数字なのである。

多くの人を面接してきたときに、面接で評価の高い人とそのときの年収の関連性を見たところ、当然ながら評価の高い人の方が年収は高くなる。なぜなら、優秀であれば社内で評価されて年収が高くなるし、実績を上げて転職してきた人は評価が高くなるゆえに年収もあがる。

そして、日本の転職市場において年収の決め方は前職の給与をベースにしていくら積むかという観点で考えられることが多い。現状維持をベースにして、本当に獲得したいと思ったら高い年収を呈示して交渉する。

つまり、若いうちに年収を上げておくことは年収を上げやすい状況を作りやすいのだ。

特に人材不足の業界(今ではどこも不足状態であるが、、、)では優秀な人には高年収の傾向が見られる。一方で、転職活動において年収を低く提示された場合はその会社では評価されなかったか、未経験枠としてポテンシャル採用となる場合のいずれかであろう。

分不相応な年収を手にしたときに自壊する

さて、転職を繰り返して高い年収を手にしたり、あるいは一流企業で若いうちから高い年収を獲得してしまうと、実力以上の分不相応な年収を手に入れてしまうことがまま発生してしまう。これは上記のような日本の労働市場の構造的な問題であるから仕方ないのである。

しかし、年収が高いということはそれだけ求められる成果も高くなり、期待値も当然ながら高くなってしまう。その状況で実力以上の分不相応な年収であると、そのプレッシャーに潰されてしまったり、社内で評判が悪くなってしまったりするのである。

これはかなり不幸なことで、それによって自壊して精神的な病を発症してしまうなど、人生を棒に振ってしまうこともある。

したがって不用意に年収を上げるようなアクションをし続けると、実力以上にもらってしまうこともあるので要注意だ。年収を上げるのであれば、それに相応しいビジネススキルと経験をしっかりと積み、高い成果を出せるようにしておかなくてはいけない。

なので、年収が高くなるからと言って安易に転職するのはいけない。自分の市場価値が不当に低いと感じたのなら転職は問題ないが、自分は実力相応の対価をもらっているのか?という観点は必要である。

目安となる基準

さて、ではいったいいくらだと問題ないのか?ということだが、それは上記で示した通り30歳で400万円、40歳で500万円をクリアしているととりあえずはOKだと思われる(ただし、東京都内が職場である)。

先ほども書いた通り、特に明確な根拠はないが、自分が採用で見てきた感覚として、上記をクリアしていると一定のレベルで仕事をしてくれるのではないかという期待が生まれる。したがって、目標とすべき年収は30歳で500万円、40歳で600万円を超えることができれば優秀なビジネスパーソンという見方をしてもらえるから、年収を上げやすい状況を作りやすくなる。

大企業だと容易に上記の水準を軽く超えるから、大企業から中小企業に転職すると年収ダウンしやすいケースが多いのだろう。

ということで、あとはこの記事(https://www.happy-carrer.com/blog/73)で書いたようにスキルをしっかりと上げていけば、上記の基準はクリアできると思われる。

今回は年収は若いうちに実力相応な形で、できる限り上げておいた方が良いという話です。

まとめると
1、日本では年収は前職の年収をもとに提示されることが多い
2、若いうちに年収が高くなるとその分プレッシャーもあるが良い条件で働ける確率が高くなる
3、勢いのある業界や会社の方が年収アップは狙いやすい

ほな

さよなら三角また来て四角

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