こんにちは、yasuです。

あっという間に5月ですね。早い。

久しぶりに調査会社に勤めている後輩と飲んだりして旧交を温めておりました。そこでこんな愚痴を聞きました。

「新卒2年目が新卒1年目のメンターになってしまい、稼働の時間とメンターの指導時間でバランスを崩してしまいがち。誰かに何かを教えるよりもまずは自分がきちんと仕事をできるようになって欲しいのだが。。。。メンターとしての指導時間を優先してしまいがちなんですよね」

新卒2年目の環境と立場

ネット系の調査会社では人がポンポンとやめていくので、ベテランは案件にロックされているか、スキルが足りず暇そうにしているかのどちらかで、中堅層は自分のキャリアを真剣に考えて転職をしたりと基本人手不足です。なので中途採用はめちゃくちゃ積極的です(笑)

そして若手層の中心である、新卒3年目から5年目くらいになるとだいたい一人で案件を回せるようになり、自分のペースで仕事をこなしていく、リーダーシップを発揮する経験が増えるとともに、先輩の働き方や上司のポジションを見て、将来の自分を想像し、他の会社に転職をし始める時期です。

となると、新卒1年目の子の面倒を見る人のリソースをどうするかという問題が出てくるのです。調査スキルを身に付ける研修は一応はありますが、理解しているのと実際に活用できるというのはもちろん違います。従って研修の一環として演習などがあるのですが、その演習のアドバイスや仕事の進め方、精神的なケアなど、コーチやメンターみたいな役割を担う人を置くのです。

そしてその役割を担わされるのが、なぜか新卒2年目なのです。

新卒2年目をメンターにする理由

さて、こうした新卒2年目を新卒1年目のメンターにする会社は意外とあると思っているのですが、どうして新卒2年目を新卒1年目のメンターにするのか?ということですが、

1、新卒2年目の方が新卒という同じ道を経験してきたから
2、年齢が近いから
3、時間が比較的空いているから
4、他人に教えることで知識の整理にもなる

ということが主な理由のようにも思います。

実際のテクニカルな話はベテランの人らがOJTで教えたりすることが多いのでしょうけれど、サポートだったり、会社のルールだったり、そういうのを新卒1年目に新卒2年目が寄り添う形がほとんどのようです。

で、結果としてこれが新卒2年目の先輩風注意報を発生することになるのです。

自分が知った知識や経験を自分より下の年次の子にビュービューと、自分の稼働時間を忘れて過剰に教えてしまうんですよね。そしてそのことによって案件が

教えることの快感

さて、どうして自分の稼働時間を忘れて過剰に教えてしまうのでしょうか?

これは誰かに教えるという行為によって「報酬」を脳が受け取ってしまうのです。どういうことか?というと、新卒2年目はそれまで社内で一番の下っ端として雑用を含めていろんな理不尽を押し付けられてきたり、学ぶという意識が強かったのですが、そこに新しく自分より「下」の人が登場することで少し自分が「なんとなく偉くなったような」気になってしまい、自分より「下」の人に仕事や精神などを教示することで「自分が何者かになれたような」効用を脳が受け取ってしまうんですよね。

だから案件の稼働よりも「新卒1年目に指導すること」が優先されてしまうわけですね。

そして、人材開発の道になぜか魅力を感じてしまうという人が一定数いらっしゃいます。

まあ、私としてはぶっちゃけ仕方ないよねって思います。しかし、現場で案件をマネジメントしている人からすると、きちんと案件を動かせよって話なんですよね。タイムマネジメント出来てねーじゃんってことです。

で、まあ、私が個人的に思うこととしては、新卒2年目が1年目とか教えていたらダメだよねっということです。それは仕事のテクニカルな話だけでなく、精神ケアや仕事の進め方など含めて全部です。だって、新卒2年目なんて仕事をこなすだけで手いっぱいだし、もっと他にスキルを磨くことに時間を使った方がいいわけですよ。

それに新卒1年目だって仕事ができるんだがか、できないんだかよく分からない1つ上の先輩よりもきちんと仕事をこなしてきた先輩や上司に教えてもらった方が良いだろうと思います。

つまり、私が新卒2年目に言いたいこととしては、社会人入りたてのピヨピヨ君たちに先輩風をビュービューと吹かすよりも、他にやることあるだろ?自分のキャリアを前に進めることの方が良いぜってことですね。

あと、新卒の面倒は新卒採用の人に!って文化がある会社はちょっと微妙だと思います。新卒で完結する文化を作ってしまうと独特の価値観で染まってしまうし、一種のヒエラルキーが生まれるからですね。

ほな

さよなら三角また来て四角

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