こんにちは、yasuです。

Twitterとかで発信をしたり、仕事上のいろんな付き合いの中で「yasuさんはどうして独立しようと思ったんですか?怖くなかったですか?」と聞かれることが多いので今日はそこに触れてみたいと思います。

このブログは就職や転職に関する情報をいろいろと発信するものですが、キャリアとして独立というのもあるので、今回は私の経験を含めてお話をします。また会社名などが特定されないようにある程度ぼやかして曖昧に記述してします。

私のキャリアとは

私の自己紹介についてはこの記事(https://www.happy-carrer.com/blog/1)とこの記事(https://www.happy-carrer.com/blog/38)に簡潔にまとめているのですが、ずっとマーケティングリサーチ畑を走ってきた人間です。

私のキャリア

私の経歴として
1、某進学塾(1年)
2、マーケティングコンサル(2年ちょっと)
3、マーケティングリサーチ(3年強)
4、特定分野専門マーケティングリサーチ(1年弱)
5、ベンチャー(2年半)
6、独立

これをみると結構転職しているなあ~って感じかなと思います。

まあ、実際そうでした。

で、今回はどうして独立しようと思ったのか?ということですので、上記の5あたりのことだと思ってください。

仕事が辛かった

当時、ベンチャーでリサーチ部門の部門長として働いていた私は、社内のマネジメント業務(メンバーのピープルマネジメント含む)や対クライアントへの営業活動、リサーチ業務としてので案件対応を行っておりました。

私の下には非常に優秀な私より経験豊富な女性のマネージャーがいてサポートしてくれていましたが、メンバーレベルはそこまでスキルや経験が充実している状況ではなかったです。また、運用部隊も歴は長いものの正直なところ他責の方が多く、とてもベンチャー感のある感じではなかったです。営業部隊も調査会社でありながら、一般的な調査の知識がほとんどないため、営業支援をしっかりと行わないと売上的にも厳しい状況だったです。

で、このような状況の中で、私は非常にオーバーワークが積み重なり、トップマネジメントとの意思疎通がうまくいかず、「こんなに働いて売上を出しているのに、なぜ赤字なのだ?それは事業構造が悪いんじゃないか?そもそもこの働き方をいつまで続けるのだろう?」という状況が続き、私は仕事をすることに疲れていました。

対クライアント業務に関しては、きちんとしたクオリティで対応していれば問題なかったのですが、社内の方針や働き方については納得いかず、また当時は私の未熟さもあり、その会社で働くことが本当に辛くなりました。

また、上でクライアント業務に関してはきちんと対応すれば問題ないと書きましたが、メンバーのスキルが未成熟というのもあり、ミスが多発しそのリカバリーに時間がとられたり、メンタルケアなどでこちらの労力が取られてしまっていました。メンバーに対して責任があるなどと言うつもりはなく、当時の私のマネジメントレベルが未熟だったのだろうと思ってはいます。

ただ、誤字脱字が100ページの報告書の中で全ページに対して発生したり、集計ミスがあったり、Excelの参照範囲が違ったり、「マジか」と思うようなこともあったのも事実です。手順を伝えても自分の勝手な判断でその手順通りに対応していなかったこともありました。

社内では上と下との関係というか調整というか、マネジメントがうまくいかず、自分の精神がどんどんと醜くなっていくことに気づきましたし、朝起きると「本当に嫌だな」ってしみじみと感じました。

そんなとき、かつて勤務していた会社でそこそこいいポジションに上り詰めていた後輩(同僚?)と飲む機会がありました。そのとき、彼から「yasuさんは独立しないんですか?久しぶりに一緒に仕事したいです。」と打ち明けられたんですね。また同じようなタイミングでクライアントからも「yasuさんは独立しないんですか?」ともお話をいただきました。

こうしたことは意外と続くもので、かつての仕事仲間から「独立したら仕事を出せますよ」と言っていただけたんですよね。当時の私は心が疲弊していたので、その言葉が本当に魅力的に感じてしまったのです。そこから本格的に独立を考えました。ちょうど退職半年前くらいです。

もちろん、社内でのきっかけもありました。案件の本数をさばいたり、営業支援をしたり、他の部門長とMTGをすると労働時間がどんどん長くなっていったとき、働き方改革という名の残業規制でメンバーの残業が厳しく規制させられたのです。もちろん残業がないように案件を調整するのはその通りなのですが、未熟なメンバーが成長のためにアウトプットを出すのにかかる時間まで削られてしまうと当時の案件量をカバーできなかったのもあって、いろんな葛藤の末、退職→独立という形をとったのです。

市場性はあるのか?受容性は?

さて、実際に独立したとして、「本当に自分は食っていけるのか?」と自問自答しました。

ということで、自分は誰をお客さんにすべきなのか?と考えました。まずは独立を勧めてくれた調査会社の後輩が一番大きそうだなってことで、自分は調査会社の外注という市場を考えたのです。そうなると主な顧客は調査会社の営業とリサーチャーということになります。

そこで3C分析をしました。

Customer(市場・顧客)
・調査業界の市場規模としてだいたい日本は年間2000億円程度で漸増
・昨今の調査会社では案件数過多によりリソース不足
・加えて、離職率は高く、新卒は入社してだいたい3年で退職
・育ったころには旅立つ仕組みが構築されていく
・残ったリサーチャーは優秀であればクライアントからの指名がつくのでほぼ新規は取れない
・優秀でないぼんくら(失礼、、、)リサーチャーが生産性の悪い働き方をしている
・あるいは新卒3年未満の未成熟なリサーチャー
・また働き方改革で残業が規制されてしまい、生産性の悪い人はキャパシティに制限あり
・コロナでリモートワークが定着しつつある

Competitor(競合)
・調査会社の営業を顧客としたときの競合は社内リサーチャーと他の調査会社
・社内リサーチャーの場合、上記の通りぼんくらリサーチャーがほとんど
・調査会社のリサーチャーを顧客としたとき他の調査会社が競合
・リサーチャーを分類すると定量と定性をどちらも対応できる人が少ない
・クライアントとの調整(要はプロジェクトマネジメント)ができる人が少ない
・リサーチ業務を一気通貫で対応できるリサーチャーも少ない

Company(自社)=要は自分
・自分のスキルや経験がどのレベルかを客観的に見つめるのは難しいが定量・定性対応可
・リサーチ業務を一気通貫して対応できる
・スピード対応可
・クライアントとの握りは進んで対応する方
・キャパシティは人よりある方

と考えると、調査会社の社内リサーチャーでトップクラスの人らはそもそもバッティングしないし、多くがぼんくらリサーチャーもしくは半人前なので、案件のプロジェクトマネジメントをして少しスピーディーに対応できるリサーチャーというポジションであれば受容性はありそうと考えたのです。

しかも、定量・定性は問題なく対応できるし、だいたいの業界も対応可能なので、少し価格設定を強めにしても大丈夫だろうという市場分析をしました。

まあ、この分析はだいたいあたっていました。私はこの業界に10年以上いるので、市場についても理解は深かったと思っています(笑)

だからこの報告書(http://(http://www.jmra-net.or.jp/Portals/0/trend/investigation/gyoumujitai_46.pdf))にある内容は体感としても納得できるのです。

そう、私は調査会社であまりリサーチに詳しくない営業マンの参謀兼実行役というポジショニングで独立を計画し、実行しました。

結果はどうなの?

で、独立して思うことは良かったなってことです。まず経済的に良くなったのはそうですし、お仕事もきちんといただけています。これは本当に良かったです。毎朝快適に起きることができます。

ただ、ひとりで仕事をしている分、やや寂しさはあります。納品しきった時の喜びや受注したときのうれしさを共有する人はいないためです。

独立しての課題は、インプットをきちんとすることだなと思いました。リサーチャーは消費者の行動や意識を観察してそれを表現することがお仕事なので、いろんなマーケティングのフレームワークの学習はもちろん、そうした理論的な学習以外にも自分が街に出て変化を分析することは会社員時代よりも重要だなと感じています。

今後は自分のスキルアップを含めて勉強して実績を積んでいきたいなと考えています。

ほな

さよなら三角また来て四角

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