こんにちは。yasuです。
ずいぶん、ご無沙汰してしまったこのブログですが、キャリアについていろいろと書いておりますが、今回は私が10年以上歩んできた「リサーチャー」のキャリアについて考えてみたいと思います。
リサーチャーってどんな仕事?
まず、リサーチャーってどんな仕事かを簡単に紹介しますと、
企業が商品開発を行ったり、商品を上市する際にいろんな施策を検討・実行していくわけだが、
その意思決定をデータを活用してサポートしていく仕事なんです。
リサーチャーだったり、マーケティングリサーチャーだったり呼称はいろいろですが、クライアント企業の意思決定に貢献するのが我々マーケティングリサーチャーの仕事なのです。
ところで、『データ』ってどういうものか?というと、アンケートを取って定量的に数字で傾向を捉えていくものや、インタビューをして数字で表現できない言葉や感情を読み取っていく定性的なものがあります。
企業が「こういう商品を売りたい」や「こんなサービスを提供したい」っていう際に、生活者は普段こんなことを考えて、感じて、あるいは無意識に行動しているんだよっていうのをまとめて伝えることがミッションです。
企業と生活者の架橋となって、生活者の声を企業に届ける仕事だと理解していただけると良いかなと。
異文化理解の促進だと表現する人もいます。
リサーチャーになるには?
さて、企業の意思決定を支援する仕事というとなんだかすごそうな印象がありますが、特に必要な資格はありません。マーケティングリサーチャーになる方法としては大きく2つあります。
1、調査会社に就職し、マーケティングリサーチャーの部署に配属される
2、調査会社以外の会社に就職し、調査部や商品開発、マーケティングなどの部門で調査を行う
というのが主でしょうか。
どちらも確実ではありませんが、1の方が確率としてはマーケティングリサーチャーになれる確率は高いように思います。というのも、大手は分業が進んだとは言え、リサーチャーの部署は存在するため新卒で配属されることもありますし、違う部門に配属されても転属の可能性があります。
また、小さい調査会社であれば、分業はあまりされていないためリサーチャーとして働くことは可能だと思います。
では、2の調査会社以外の会社、いわゆる事業会社(メーカーとか)に入って調査を担当することでリサーチャーとして働くことは可能なのですが、私の経験上、新卒からそうした部門に配属されることはかなり少ないと聞いています。
だいたい営業部門に配属されたり、現場で頑張ることが多いようです。
リサーチャーとして働くとどんなスキルが身につくか
リサーチャーとして働くことでどんなスキルが身についていくか?ということですが、下記が挙げられます。
- Excelやパワポ、wordなどのMicrosoftのOfficeツール
- 統計の知識
- 心理学の知識
- リサーチ手法の知識と経験
- マーケティングの知識
これらは最低限身に付けることはできるかと思います。
どんな働き方なのか?
さて、次にマーケティングリサーチャーの働き方について見ていくと、まず案件やプロジェクト単位でのお仕事が中心になってきます。
例えば、
・男性化粧品の使い方に関する定量調査
・女性向けシャンプーの新商品受容性調査
・学生のSNSの使い方に関する定性調査
・・・・・・etc
という感じで対応する案件が複数あって、依頼された納品物を納品していく形です。
事業会社に所属しているマーケティングリサーチャーであれば、意思決定者に向けて報告や調査結果の浸透がメインとなってくるかと思います。
で、残業や土日出勤についてですが、結構あります。
一応、多くの調査会社が所属しているJMRAという調査会社の関連団体によれば、各調査会社の働き方改革の取り組みが下記のページでまとまっています。
https://www.jmra-net.or.jp/aboutus/hatarakikatakikaku/tabid422.html
リサーチャーは依頼してくるクライアント企業が、いつまでに~のデータが欲しいという形で依頼がくるので、それを全うするために働くのですが、並行して案件が走っていますし、納品が重なると残業することもあります。
また、一般の生活者へのインタビューともなれば平日の夜や土日に出社することもあります。もちろん、代休や振替休日などの取得は可能ですが、このブログを見ている皆さんであればそんなキレイごとだけで仕事が成り立つはずがありません。
上記の取り組みなんて企業のパフォーマンスだ!って内々のリサーチャーから聞こえてきそうです 苦笑
で、稼げるの?
さて、やはり気になる給料についてですが、ぶっちゃけどれくらいもらえるのか?ということですが、経験者の中途採用のページをみると、
インテージ(https://hrmos.co/pages/intage-group/jobs/1461216706537292021)
マクロミル(https://hrmos.co/pages/macromill/jobs/1743158718665256964)
クロス・マーケティング(https://hrmos.co/pages/cm-group/jobs/0211)
ということで400~800万円ということですね。上記が国内大手調査会社としてみなされています。
外資系はもう少し高い印象で、楽天インサイトは楽天の給与体系となるので少し高め。
英語が出来ると高くなる感じですね。
となると、20代は400~500万円くらいで、30代になると500~600万円付近になるのかなと。40代は600~700万円くらいかなという肌感覚です。以前と比べると少し良くなってきた感じはします。
あとは役職とかによるかと思います。部長クラスで1,000万円という話も聞いたことはありますので、だいたい感覚としてはこの辺の数字だろうなと。
なので、受託産業という見方でみると、コンサル業界の方が圧倒的に給与は良いですね。
とはいえ、いくら欲しいとか、いくらで充分だとかは人によって異なるので上記を参考にしてみてください。
ちなみに年収について書いたこのブログの記事はこちら(https://www.happy-carrer.com/blog/209)
というわけで本日はいったん終わりにします。
ほな
さよなら三角また来て四角