こんにちは、yasuです。

そろそろ新年度のバタバタも落ち着いてゴールデンウイークのスケジュールも本格的に準備されている方もいるかなとは思いますが、転職活動を進められている方も多いと思います。しかし、なかなか転職を決められないという声もちらほら聴きます。


そこで、今日は転職の意思決定についていろいろとまとめていきたいなと思っています。

あなたが分からないのは「情報」なのか「ロジック」なのか

さて、私のお仕事というのはマーケティングリサーチなのですが、クライアントである企業様が自社商品や自社サービスについての課題解決のための意思決定を行う際に必要な情報を集めて方向性を決めるというものになるのですが、、、その中でなかなかお決めになれない方がいらっしゃいます。

どういうことか?というのを事例で進めていきたいと思います。

事例

A社さんはビールの新商品のコンセプトの受容性を確認するため、下記を把握していきたいというケースを考えていきます。
1、ビールの購入実態の把握
2、ビールの喫飲実態の把握
3、コンセプトの受容性の把握

さて、多くの人はコンセプトの受容性の把握というと、その質問だけ聴くことをイメージするかもしれませんが、ビールの市場全体を俯瞰的にみるということを合わせて行うことが多いです。

例えば、
・ビールを購入する頻度
・ビールの購入場所
・ビールを1ヶ月あたりに購入する金額
・認知している銘柄
・購入したことのある銘柄
・直近半年以内で購入したことがある銘柄
・ビールの購入重視点

などの「購入」に関する情報を抑えていくことが多いです。

他には、
・ビールの喫飲頻度
・ビールの喫飲シーン
・ビールと一緒に飲む
・喫飲銘柄の満足度
・喫飲銘柄のイメージ
・喫飲銘柄の好意度

などの「喫飲」に関する情報を抑えていったりします。

これらを確認することでビールの市場規模や購入・喫飲に関する行動を把握し、参入障壁などを分析するという流れが多いです。

そして肝心の「受容性」については
・コンセプトの購入意向
・購入意向の理由
・価格感
・価格呈示後の購入意向

が聴取していくような形です。

で、調査をすればいろんな情報がまとまってきて分析を進めればどういうところが自社として弱くて、逆に強いのか?というところが明らかになってくるのですが、調査をしてもこのコンセプトを上市(市場に出すこと)するかしないかが決定しないケースがあります。

それは「ロジック(=基準)がない」ことが要因として大きいのです。

意思決定におけるプロセス

「ロジック(=基準)がない」とはどういうことか?

例えば、株式を購入するときに「指値注文」という買い方があります。この指値以上では株価は買わないけど、その指値より安ければ買う!というものです。A社の株を700円の指値で1,000株の買い注文を入れると株価が700円以下にならないと注文は成立しないというものです。

この例をみると、「株価が700円以下になると買い注文をする」というロジック(=基準)があるため、「株価が700円以下」というファクト情報があれば誰でも実行できるのです。

このように「ロジック(=基準)」があれば、あとは必要な情報を揃えればプランを実行していくことができるのですが、仮にこの「ロジック(=基準)」がないとどうしようもないですよね。

では、先ほどのコンセプトの話に戻ると、調査をすれば情報がたくさん集まります。そのときにどのようなロジック(=基準)があればコンセプトを商品化するのかという点が重要になります。

例えば、コンセプトの受容性がTopBoxで30%を超えないと商品化しないというのであれば、明確ですね。TopBoxで25~30%であればコンセプトを改善!というものがあれば早いですね。

そして、市場を分析した上で、競合はこういう強みがあるのでそこと被らないように、あるいは真正面から当てていくのかという方向性を示した上で最終的な意思決定かなということです。

このような状況であれば、情報が集まれば「ロジック(=基準)」が明確なので、議論を進めやすいと思いますが、もし「ロジック(=基準)」がなければひたすら情報を集めて分析に分析を重ねて時間と費用を無駄にすることになります。

つまり、何か物事の意思決定をする際において、「ロジック(=基準)」がないのか、「情報(=ファクト)」がないのかを理解しておいた方がよいです。

転職活動においても同様

このような状況は転職活動においても同様のことが往々にして起こります。実際に転職活動をした場合、いろんな求人内容を見ることで、どのようなものがあるのか、自分が求める求人の年収を含めた待遇面、自分の市場価値などが明らかになってくると思います。

そのときに、自分の中でどのような「ロジック(=基準)」であるかが明確でないと、もっと必要な情報を集めなければ!と延々と情報探しをする格好になります。

したがって転職を検討する人は活動を始める前に自分がどうしたいのか?というところを問い直して、さらにどんな条件であればよいのか?、自分の目指すキャリアは何か?を改めて考えられた方がよいですね。

※参考記事※
・転職活動をはじめる前に(https://www.happy-carrer.com/blog/23
・キャリアを考えるうえでどんなパターンがあるのか考えてみよう(https://www.happy-carrer.com/blog/257

分析の罠にはまらないためにも自分のロジックをしっかりと決めておかないといけないですね。
例えば、
・年収は●●万円以上
・マネジメント経験が積める
・データを分析できる職種
・リモートワークができる
など

というわけで、今回はここまで。

ほな

さよなら三角また来て四角

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