こんにちは、yasuです。
とうとう2022年も4月に突入して新卒も入社してきたよって人も多いでしょう。
さて、そうしたいろんな季節の変わり目にちょっと私の方から使えるテクニックをまとめておきたいと思います。
リサーチはビジネスにおける基本のテクニック
ビジネスパーソンとして仕事をするということは、自分の勘・経験・度胸だけで進めていくというのは難しいものです。いろんな人を巻き込んで、時には説得して、なだめすかして、という過程を踏むこともあるでしょう。
その中で誰かを説得する際に、自分の主張だけをしても、相手に「どうしてそう言えるの?根拠は?」と突き返されることも多いと思います。
そこで、いろんな事実を積み重ね、あるいはデータを積み重ね、ロジックを組み立て、相手が納得するようなストーリーを構築していく必要が出てきます。で、「いろんな事実を積み重ね、あるいはデータを積み重ね」という部分で、調査(=リサーチ)をする必要が出てくるでしょう。
例えば、新商品Aというものを上市したい!としたとき、どの程度市場性があって、どんな人がターゲットとなりえて、競合の参入状況はどんなもので、自社はそのうえでどんな強みを発揮できそうなのか?を調べたりするシーンが出てくるでしょう。
そんなときに重要になってくるのが、リサーチするということです。
リサーチはビジネスパーソンでも基礎的な力だと考えて問題ないと思います。
目的を見失わないように!
さて、あなたが調査会社の人間ではなく、調査会社に調査を依頼する側だとしたと仮定します。そして、この記事ではほぼほぼ調査経験もなく、会社でも新人という設定とします。
そのうえでこれだけは押さえておけば大丈夫という3つの事柄です。
1、説得する相手(依頼主)を想像しどんな情報・ロジックが必要か確認
2、何のために調査をするかという調査の目的を明らかにしましょう
3、調査目的を明らかにするために何が分かれば良いかを考えましょう
上記が抑えておけば大丈夫なのですが、そもそも調査って定量的な調査と定性的な調査があるんですよね。定量的というというのは、20代から50代の社会人1,000人に聞きました!的なアンケートをイメージしてもらえればと思うのですが、要は数値的に分析したり、相関を見たりするようなものです。
例えば、年代があがるほど●●な傾向が見られる!とかね。
一方、定性調査というのは、因果関係を把握したり、仮説を見つけたりという形のものが多いです。数値では表せられないものです。
例えば、商品Aを買う理由としては、●●という効果があるから、▼▼に効きそう!みたいなものです。
調査会社でない人が忘れてはいけないこと
さて、リサーチというと調査会社に依頼だ!みたいな感じで思う人ももしかしたらいるかもしれませんが、残念ながら日本ではそれほどマーケティングリサーチの文化は浸透していません。GDPでアメリカと比べても全然です。
つまり、調査会社には依頼しなくてもオープンデータや政府が出している統計情報とか、身近な人へのインタビューなど、調査会社を通さず依頼していることが多いと思います。
そこで重要になってくるのが、先ほどあげた3つのことです。
あらためておさらいです。
1、説得する相手(依頼主)を想像しどんな情報・ロジックが必要か確認
2、何のために調査をするのかという調査の目的を明らかにしましょう
3、調査目的を明らかにするために何が分かれば良いかを考えましょう
いろいろと調べているといろんな情報が出てきてしまい、あれもこれもと調べているうちに収集がつかなくなってしまいます。しかし、時間は有限なので方向性をしっかりとおさえておかないと無駄に時間をつかってしまいます。
そして、これは調査会社に依頼する場合においても重要です。調査会社の人は調査のイロハみたいなことや、こうすると知りたい情報は出てくるかもしれない!、こんな分析が出来るなどと提案してくれるかもしれませんが、重要なのはその調査で得られた情報で何を決めなければいけないのか?ということで、これはあなたしか分からないのです。
そう、調査をしようと思っているあなたが上記の3つを忘れてしまえば、もはや羅針盤がない状態で旅をすることになるのです。
ちょっとした例題
さて、ここまでいろいろと書きましたが結構抽象的でわかりづらいということで、具体的な例題を上げて考えてみたいです。以下はあらためて再掲します。
1、説得する相手(依頼主)を想像しどんな情報・ロジックが必要か確認
2、何のために調査をするのかという調査の目的を明らかにしましょう
3、調査目的を明らかにするために何が分かれば良いかを考えましょう
「男性化粧品市場において新しい商品を投入したいが、どんなニーズがあるのか知りたい!」
と上司から指示があったとします。そうすると、yasuならどういう風に考えるか、、、
1について、まず「ニーズが知りたい」ということですが、「ニーズ」というのは本来的な意味でいうと「顧客が商品やサービスに対して求める潜在的な欲求」ということなので、アンケートとかで聴いてもよく分からないのですが、結構バズワードになっているので、確認しておきましょうね。
ニーズというのは、これからの可能性を示唆するような発見的なものか、あるいはすでに市場としての受容性のことなのか。男性化粧品で「化粧水」の市場は「美容液」よりも●●倍伸びている!とかの話なのか、何かコンセプトの仮案を見せてどの程度受容性があるのかを数値で知りたいのかを上司と握りましょう。
もしかしたら、化粧品選びの中で男性が困っていることを明らかにして、何か提供できる価値はないかを探索したい!という話かもしれません。
次に、2についてですが、調査目的は男性化粧品市場の新商品の受容性を把握するとしたときに、そもそも男性化粧品というカテゴリ自体がどれくらいの市場規模があるのか、どういう商品が人気なのか、顕在化しているニーズは何なのか?という実態も併せて聴いておくと男性化粧品市場の構造を分析できるので良いですね。
つまり、目的としては、
1、男性化粧品市場の購入実態の定量的な把握
2、男性化粧品の利用実態の定量的な把握
3、新商品コンセプトの受容性の把握
とまとめることができるのではないかと思います。
さて、ここまでくると、はいできた!って思うじゃないですか?でもこれだとまだ駄目なんですよね。どういうことか?というと、「実態」ってなんですか?という話です。
実態なんて調べ始めたらいくらでも深堀が出来てしまうので、「実態」の中でもどんなことが分かればよいのか?を整理するようにしましょう。そしてこれが「3」の「調査目的を明らかにするために何が分かれば良いかを考えましょう」に該当するのです。
例えば、1であれば、
・男性化粧品の認知ブランド/購入経験ブランド/現利用ブランド
・主な購入場所/1回あたりの平均的な購入金額/購入頻度
・購入重視点/購入時の参考情報/購入のきっかけ
など
次に2であれば、
・利用頻度/利用アイテム/ライン使いかどうか
・利用商品の満足度/満足理由/不満点
・次回の継続購入意向
などでしょうかね?
もちろん、ネットで簡単に情報を調べておくのもいいと思います。ちょっと調べればこんな情報が出てきます。(参考:https://senken.co.jp/posts/journalist-eye-menscosme)
他にはこちらの記事も参考になると思うのでお時間あるときにでも!
量と率の世界、どちらが大事というわけではなくどちらも大事ということ(https://www.happy-carrer.com/blog/184)
というわけで、調査って仕事をしていく中で結構重要なスキルだったりするのでしっかりとできるようになるといいですね。
ほな
さよなら三角また来て四角